常に、屈託のタネは一つかと
飼い犬が亡くなって、約2ヵ月。
月日とともに、犬の存在は薄れているけど、いないんだ、死んだんだ、という事実が重くなっている。
夫が亡くなって6年経ち、やっと、その重さから解放されて、これから、夫がこよなく愛していたワンコとのんびり時を送ろうかと思っていた矢先に、その犬がいなくなったわけである。
夫は、犬を飼うにあたって、ある種の役目を犬に与えていて、それは私と夫の関係が、一本のレールになるようにと飼ったのだった。
でも、その目論見は見事に外れて、犬は私が一手に面倒をみることになってしまった。
つまり、私と夫は、一本のレールではなく、二本の平行したレールを歩くことになったというわけである。
私は、この結果について、やっぱり、悲しく思ったし、そういう中で、親犬からの躾けらしきものを一切受けていない、ただ、生きているだけの子犬の面倒をみることには、猛烈な負担を感じた。
心の中で泣きながら、しかし犬には罪はないからという思いだけで、必死で面倒をみた。
最初の1年が大事だから、根気よく、愛情をもって、自分を取り巻くやっさもっさに耐えて、自分でいうのもなんだが、よく、頑張った。
そんな風にして、苦楽をともにした犬だもの、失う意味もそれ相当なものがあるのである。
毎朝、目が覚めると、あ、犬はいないんだ・・・と落ち込むことが続いていた。
ただ、今朝は、落ち込むことは落ち込んだけど、その後が、少し、違っていた。
それは、あっ、人間って、生きて行く中で、一つくらいは屈託のタネがあるのが普通かもしれない、と思ったのである。
やっと、夫の死が遠くになって、気持も軽くなり、これで、犬が元気なら、私には万々歳な人生がしばらく続いたのだが。
そうは問屋が卸さなかった。
てことは?
私が夫の死をまだ引きずっていれば、犬は元気だった?
いやいや、夫の死は、時が解決して行ったことだから、悩もうにも、そういう気持が失せたのだもの、しかたがない。
屈託は、小さなことなら、次々と起きるけど、それらは、一番大きな屈託に吸収されていくことが多い。
そして、一番気になる屈託が心に残るような気がする。
つまり、屈託は、あるとすれば常に一つ。
心配性の人が突き詰めると、生きていることそのものが屈託のタネ、ということもいるかもしれないが、
逆に、楽天的だと、全く、屈託がないということもある。
楽天的はいいよ、いい!!
中々、そうしようと思ってできるものではないが。
月日とともに、犬の存在は薄れているけど、いないんだ、死んだんだ、という事実が重くなっている。
夫が亡くなって6年経ち、やっと、その重さから解放されて、これから、夫がこよなく愛していたワンコとのんびり時を送ろうかと思っていた矢先に、その犬がいなくなったわけである。
夫は、犬を飼うにあたって、ある種の役目を犬に与えていて、それは私と夫の関係が、一本のレールになるようにと飼ったのだった。
でも、その目論見は見事に外れて、犬は私が一手に面倒をみることになってしまった。
つまり、私と夫は、一本のレールではなく、二本の平行したレールを歩くことになったというわけである。
私は、この結果について、やっぱり、悲しく思ったし、そういう中で、親犬からの躾けらしきものを一切受けていない、ただ、生きているだけの子犬の面倒をみることには、猛烈な負担を感じた。
心の中で泣きながら、しかし犬には罪はないからという思いだけで、必死で面倒をみた。
最初の1年が大事だから、根気よく、愛情をもって、自分を取り巻くやっさもっさに耐えて、自分でいうのもなんだが、よく、頑張った。
そんな風にして、苦楽をともにした犬だもの、失う意味もそれ相当なものがあるのである。
毎朝、目が覚めると、あ、犬はいないんだ・・・と落ち込むことが続いていた。
ただ、今朝は、落ち込むことは落ち込んだけど、その後が、少し、違っていた。
それは、あっ、人間って、生きて行く中で、一つくらいは屈託のタネがあるのが普通かもしれない、と思ったのである。
やっと、夫の死が遠くになって、気持も軽くなり、これで、犬が元気なら、私には万々歳な人生がしばらく続いたのだが。
そうは問屋が卸さなかった。
てことは?
私が夫の死をまだ引きずっていれば、犬は元気だった?
いやいや、夫の死は、時が解決して行ったことだから、悩もうにも、そういう気持が失せたのだもの、しかたがない。
屈託は、小さなことなら、次々と起きるけど、それらは、一番大きな屈託に吸収されていくことが多い。
そして、一番気になる屈託が心に残るような気がする。
つまり、屈託は、あるとすれば常に一つ。
心配性の人が突き詰めると、生きていることそのものが屈託のタネ、ということもいるかもしれないが、
逆に、楽天的だと、全く、屈託がないということもある。
楽天的はいいよ、いい!!
中々、そうしようと思ってできるものではないが。
スポンサーサイト