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2015/03/02

空は寂しそうな色で

私は、母を6歳の時に亡くしていて、

いくら、そりの合わない母娘だったといっても、

やっぱり、寂しかったのです。

寝込んでから3日で亡くなるって、

今の医療なら問題なく、助かったと思います。

でも、その時、母は、私に最高に嫌われていたから、

もしかしたら、私が母から解放されたいと思う気持が、母が亡くなる、ということに繋がったのかもしれません。


母が亡くなったのは夏でした。

でも、寒い日で、冷たい風が吹いていたのを覚えています。

私は、母が亡くなると、空を見るようになりました。

母は、空に上がったと思っていたのかもしれません。

そんな風に、私に言った大人はいなかったのですが、

私は、遠くに見える山を見ながら、母がいなくなった寂しさを、もやもやと心の中に抱え、どこかを探せば、母に会えるのではないか、と思っていた気配があります。


空は、

春の空も、夏の空も、秋の空はもちろん、冬の空は冷たく、私を突き放して、どの季節の空も、私には寂しく映りました。

今日の空も、そうです。

春の気配が感じられる季節になっているのですが、

どこか、すーすーと寒い空の色で、

私は、別れの季節の空だな、と思ってしまいました。



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